そこへマリヤが、香油のつぼを手に入って来ました。それはナルドから作った純粋な香油で、とても高価なものでした。マリヤはイエスのそばに歩み寄ると、驚いたことに、その香油をイエスの足に注いだのです。それから、ていねいに自分の髪でぬぐいました。たちまち家中に香油の香りがたちこめました。
契約の箱を納める、イスラエルの全能の主の神殿を どのように建てればよいかと思い巡らし、 休むことも、眠ることもできない日々でした。 あの時、私は、どんなことがあっても 神の宮を建てようと誓ったのです。
風を止めることも、油でぬるぬるした手で 物をつかむこともできないように、 彼女のぐちを止めることはできません。
ベッドに横になった王は、 私のつけている香水の香りにうっとりしています。
あなたの香油は、なんとすてきな香りでしょう。 名前もとても魅力的です。 若い娘たちが夢中になるのもむりはありません。
いとしい花嫁よ。あなたの愛はなんと甘いことか。 ぶどう酒も比べものにならない。 あなたの愛の香水は、 最高の香料よりかぐわしい香りを放っている。
でも、どうしても必要なことはただ一つだけです。マリヤはそれを見つけたのです。彼女からそれを取り上げてはいけません。」
あなたはわたしの頭にオリーブ油を注いでくれましたか。この女は、わたしの足にこんなに高価な香油を注いでくれたのです。
マルタは家に戻り、マリヤをわきへ呼んでそっと耳うちしました。「先生がすぐそこにいらしていて、あなたを呼んでおられるわよ。」
マリヤはイエスのところまで来ると、くずおれるように足もとにひれ伏し、涙ながらに言いました。「ああ、先生。あなたさえいてくださったら、ラザロは、ラザロはまだ生きていたでしょうに。」
以前に、夜、イエスのところに来たことのあるニコデモも、没薬(天然ゴムの樹脂で、古代の貴重な防腐剤)とアロエでつくった埋葬用の香油を三十キロほど用意して来ました。