しかし、自分の舌だけは思いどおりにできません。舌はいつでも、死の毒を吐き出そうと待っているのです。
彼らのことばは、毒蛇の牙のように人を刺すのです。
口当たりのいいことばの裏には殺意が、 甘いことばの中には剣が隠されているのです。
私は、獰猛なライオンに囲まれているかのようです。 彼らは、まるで槍や矢のように鋭い歯をして、 気炎を上げています。 その舌は、まさしく剣です。
彼らは毒蛇のように口に毒を含み、 熟練した蛇使いの声にさえ耳をふさぐ蛇のようです。
「だれも聞いてなどいない」と高をくくり、 大声で悪態をついては、神をのろいます。
悪人はだれにでも疑いの目を向け、 いつも災いに陥ります。
馬が盗まれてから馬小屋に鍵をかけても、 もう遅い。
「彼らの会話は、不潔で腐っており、 まるで開いた墓穴からもれる悪臭のようだ。 彼らの舌はうそで固められている。」(詩篇5・9) 「彼らのことばには、 恐ろしい毒蛇のような毒がある。」(詩篇140・3)
彼らの飲むぶどう酒はまむしの毒液だ。
舌は火と同じように、悪の炎で体全体を毒し、私たちの人生を滅びと災いの炎で焼き尽くすのです。
人間は、あらゆる獣、鳥、魚、地をはうものを、思いのままに支配しています。
こうして、この巨大な竜、悪魔またサタンと呼ばれ、全世界をだまし続けてきた古い大蛇は、手下もろとも、地上に投げ落とされてしまったのです。