刑場のそばを通りかかった人たちは、大げさな身ぶりで、「神殿を打ちこわして三日で建て直すんだってなあ。そんなに偉いなら、たった今、十字架から降りて来いよ。自分を救ったらどうなんだ!」と、口ぎたなくイエスをののしりました。
まるで失敗の見本でも見るように、 人々は私をあざけります。
彼らは、神が懲らしめた者を迫害し、 神が切りつけた者の傷を見てあざけったからです。
私はあなたのためにのろわれ、 辱められているからです。
道行く人よ、何とも思わないのですか。 主が燃える怒りの日に、 こんなにも私を悩ませたのです。 これ以上の悲しみを見たことがあるでしょうか。
道行く人たちはみな、あざけって頭を振り、 「これが『世界で最も美しい都』とも、 『全地の喜び』とも呼ばれていた町なのか」 とさげすみます。
「この男は、『神殿を打ちこわして、三日の間に建て直すことができる』と言っていました」と証言したのです。
こうして、「彼は罪人の一人に数えられた」(イザヤ53・12)という聖書のことばどおりになったのです。