イエスは、ひとこともお答えになりません。大祭司は続けて、「おまえは神の子、キリストなのか」と尋ねました。
主よ、あなたの規範をお教えください。
選ばれた方が答えます。 「主の永遠の目的を知らせましょう。 主は私に、『わが子よ、今日はあなたの戴冠式だ。 今、わたしはあなたに、子にふさわしい栄光を与える』 と告げられました。」
主よ。もう私は何も申し上げません。 不平がましいことなどひと言も口にしません。 罰をお下しになるのはあなたですから。
彼は痛めつけられ、苦しみ悩みました。 それでも、ひと言も語りませんでした。 子羊のようにおとなしくほふり場へ引いて行かれ、 毛を刈り取られる羊のように、 非難を浴びせる者たちの前に黙って立ちました。
シモン・ペテロが答えました。「あなたこそキリスト（ギリシャ語で、救い主）です。生ける神の子です。」
その時、天から声が聞こえました。「これこそ、わたしの愛する子。わたしは彼を心から喜んでいる。」
二人は、イエスに向かって大声でわめき立てました。「おれたちをどうしようというんだ。確かに、おまえは神の子だ。だが、今はまだ、おれたちを苦しめる権利はないはずだ。」
その時、大祭司が進み出て、イエスに問いただしました。「おまえはこれらの訴えに答えないつもりか。どうなんだ。何も釈明する気はないのか。」
「おまえはユダヤ人の王なのか」というピラトの尋問に、イエスは、「そのとおりです」とだけお答えになりました。
そのとおりのことが、この方に起こりました。しっかりこの目で見たのです。この方は神の子にまちがいありません。」
ユダヤ人の指導者たちが来て、回りを取り囲みました。「いつまで気をもませるつもりですか。キリスト（救い主）なら、はっきりそう言ったらいいでしょう。」
とすれば、父がきよめ分かち、この世にお遣わしになった者が『わたしは神の子だ』と言ったからといって、どうして神を汚すことになるのですか。
「なんだと、それじゃあ、やっぱりおまえは王なんだな！」「いかにもそのとおりです。わたしは、この世に真理を伝えるために生まれたのです。真理を愛する者はみな、わたしに従うのです。」
「こいつは自分を神の子とぬかしました。私どもの法律では死刑です。」
もう一度イエスを官邸へ連れ戻し、尋ねました。「おまえはいったい、どこから来たのだ。」しかし、イエスはひとこともお答えになりません。
読んでいたのは、こういうところでした。 「その方は、 殺されるために引かれて行く羊のように、 また、 毛を刈る者たちの前で黙っている小羊のように、 口を開かなかった。 その方は卑しい者と見なされ、 正しいさばきも受けなかった。 だれが、この時代の人々の邪悪さを語れよう。 その方のいのちが地上から取り去られたからには。」（イザヤ53・7-9）
その時が来ると、キリストは、祝福に満ちた唯一の主権者である神に遣わされて、天から現れます。この力ある神は、王の王、主の主として、
侮辱されても、苦しめられても報復をせず、公平にさばかれる神にご自分をお任せになりました。
