このことについては、そちらに滞在中、何度も話しておいたのを覚えていますか。
まだわからないのですか。五つのパンを五千人に食べさせた時、幾かごものパンが余ったではありませんか。
目も耳も持っているのに、見えも聞こえもしなかったのですか。何も覚えていないのですか。
いいですか。この警告をしっかり心にとめておきなさい。迫害が現実に起きた時、あわてふためかないですむようにしなさい。今までこんなことを言わなかったのは、しばらくの間でも、いっしょにいてあげられたからです。
だから、よく見張っていなさい。私といっしょに過ごした三年間を忘れてはいけません。昼も夜も目を離さず、あなたがたのために流してきた私の涙を思い出してください。
ねたみ、人殺し、泥酔、遊興、そのような種類のものです。前にも言いましたが、もう一度言いましょう。そのような生活を続ける者は、一人として神の国を相続できません。
父親が子どもをさとすように一人一人に勧め、また、励ましてきました。それを忘れてはいないでしょう。
私がそちらにいた時、やがてきっと苦難が訪れると警告しておきましたが、それが、いま現実となったのです。
あなたがたは、定められた時が来ると姿を現そうとする彼を、引き止めている者がだれかを知っているはずです。
そちらにいた時にも、「働かない者は食べる資格がない」と教えたはずです。
私が死んだあとにも、これらのことを忘れないように、あなたがたの心にはっきりと刻んでおきたいのです。