第二の獣は熊のようで、横ざまに寝ていました。牙の間に肋骨を三本くわえています。すると、それに向かって、『起き上がれ! 大ぜいの人を食らえ!』と言う声がしました。
エリシャは彼らの方を振り向いて、主の名によってのろいました。すると、森の中から二頭の雌熊が出て来て、少年たちのうち四十二人を裂き殺しました。
愚かなことにふける愚か者に会うより、 子を奪われた雌熊に会うほうがよほど安全です。
「野の獣よ、来て羊を裂き殺せ。 森の獣よ、来て、わたしの民の骨まで食らえ。
今、その私が、将来起こることをあなたに示そうとしている。さらに三人のペルシヤ人の王が治め、そのあと、この三人よりはるかに富んだ第四の者が王位を継ぐ。この王は、その富を政治的に利用し、ギリシヤに全面戦争をしかける。
しかし、王国の命運が尽きると、別の強国(メド・ペルシヤ)が代わって起こります。その国は、王の王国に比べると劣ります。この第二の国が倒れると、巨像の青銅の腹が表す第三の強国(ギリシヤ)が起こり、世界を支配するようになります。
『パルシン』は、分割されたという意味で、王の国が分割されて、メディヤとペルシヤに与えられるということです。」
第一の獣はライオンのようで、わしの翼をつけています。見ていると、その翼はもぎ取られ、もはや飛べなくなり、人間のように地上に二本足で立ち、人間の心が与えられました。
第三の奇妙な獣は、ひょうのようでした。背中には鳥のような翼があり、さらに四つの頭があります。しかも、この動物には全人類を治める偉大な権力が与えられました。
子を奪われた熊のようにあなたを引き裂き、 ライオンのように食い尽くす。
その姿はひょうに似ていましたが、足は熊、口はライオンのようでした。竜はこの獣に、自分の力と地位と大きな権威とを授けました。