王座のそばに立っている人は、このように説明してくれました。 『この第四の獣は、世界を治める第四の国 (一般にはローマ帝国であると言われる)のことだ。 それは他の国々をしのぐ残忍さで、 全世界を食い尽くし、 自分の前にあるすべてのものを打ち壊す。
続いて、鉄のように強い第四の国(ローマ)が起こり、その国は、鉄が打ち砕くように他の国々を粉砕し、征服していくのです。
しかしその勝利も、永遠の神が来て法廷を開き、神の民の正しさを立証して、彼らに全世界を治める権威をお与えになるまでのことでした。
十本の角は、この国から立つ十人の王のことだ。 それから、もう一人の王が立つが、 他の十人の王より残忍で、 その中の三人の王を打ち倒してしまう。
さらに、夢の中で見ていると、第四の獣が海から姿を現しました。その形相の恐ろしさは、ことばに表せません。また、その強さは信じられないほどです。巨大な鉄の牙で餌食を食い裂き、ほかの餌食を足で踏みつぶしてしまいました。この第四の獣は、前に現れた獣よりはるかに荒々しく残忍で、十本の角を持っていました。
そのころ、皇帝アウグストが全ローマ帝国の住民登録をせよと命じました。