まるで何かにつかれたように、 震えおののきながら隠れ家から出て来る。
主が御座から立ち上がって地を揺るがすとき、 敵どもはおじ気づき、 威光を恐れて洞穴や洞窟に逃げ込みます。
こうして崖の上の岩の裂け目に隠れ、 身震いするような主の御姿と、 地を恐怖に陥れる威光から、 少しでも遠ざかろうとするのです。
私たちはみな罪の毒に冒され、汚れきっています。 これこそ正義だという最上の着物をまとっても、 悪臭を放つぼろきれにすぎません。 私たちは秋の木の葉のように色あせ、 しおれて落ちます。 あえなく罪の風に吹き飛ばされるばかりです。
たとえカルメル山の頂の岩間に隠れても、 見つけ出して捕まえる。 深海に身を潜めても、海蛇を送ってかみ殺させる。
彼らは、蛇や穴からはい出す虫けらのように、 みじめな自分に気づく。 そして、私たちの神、主に会うため、 自分たちのとりでから震えながら出て来る。 彼らは主を恐れかしこんで、立ち尽くす。
ペリシテ人は近づいて来る二人の姿を見かけると、「見ろ! イスラエル人が穴からはい出て来るぞ!」と叫びました。