「それで、アブシャロムはどうした。無事なのか。」 「ヨアブ将軍からこの使いをことづかりました際、何か騒ぎがあったようで叫び声を耳にしましたが、くわしいことは知りません。」
それでも、アヒマアツはあきらめません。「どうか、私も行かせてください」と、必死にヨアブにすがります。「困ったやつだな。今は、おまえの出る幕ではないのだ。もう何も王にお知らせすることはない。」
「よかろう。ここで待っておれ。」アヒマアツは、わきに退きました。
「それで無事なのか!? 息子のアブシャロムは。」 「あなたに敵する者に、あの方の姿はよい見せしめとなりました。」
さあ、走って行って出迎え、何があったのか聞いてみるのだ。ご主人やお子さんはお元気かどうかと。」彼女はゲハジに、「ありがとうございます。別に変わりはございません」とだけ答えました。