「父上においでいただけないのでしたら、名代として、アムノンをよこしてくださいませんか。」 「なに、アムノンだと? またどうして、あれを。」
王は答えました。「いや、アブシャロム。われわれがみな押しかけたら、おまえに負担がかかりすぎる。」 アブシャロムがどんなに勧めても、ダビデは、「気持ちだけをありがたく受け取る」と言って断りました。
しかし、アブシャロムが熱心に頼むので、ついにダビデも承知し、アムノンも含めて、王子全員が顔をそろえることになりました。
ヘブロンに着いたアブネルを、ヨアブは個人的な話があるように見せかけて、町の門のそばへ呼び出しました。そして、ヨアブはやにわに短剣を抜いてアブネルを刺し殺し、弟アサエルの復讐をしたのです。
口当たりのいいことばの裏には殺意が、 甘いことばの中には剣が隠されているのです。
憎しみを抱く者も、 表面は愉快そうにしています。 でも信じてはいけません。 うまいことを言われても油断しないようにしなさい。 心の中では、あなたをのろっているからです。 どんなに親切そうにしても憎しみは隠せません。
そのため、天の軍勢の主は、さらにこうつけ加えます。 「わたしは彼らを悩みの炉に入れてとかす。 彼らを精錬し、金属のように試す。 これ以外にどんなことができよう。