王様は私を見るなり、こっちへ来いと叫ばれました。急いでおそばに駆け寄りますと、
「私はギルボア山におりましたが、槍にすがってようやく立っている王様に、敵の戦車が迫るのを見たのです。
『おまえはだれか』とお尋ねになります。『アマレク人でございます』とお答えしますと、
続いて主の声がしました。「だれをわたしの民への使いとしよう。だれが行ってくれるだろうか。」 「主よ、私が行きます。私を使いに出してください。」
主はこう告げます。 「わたしのことを聞きもしなかった民が、 今ではわたしを捜し出す。 かつてわたしを捜しもしなかった民が、 わたしを見いだす。
「殺してくれ!」苦しむアビメレクは、よろい持ちの若者に向かってうめきました。「女の手にかかって死んだなど言われてたまるか。」ほかにどうしようもなく、その若者は剣でアビメレクを刺し通しました。これがアビメレクの最期でした。