「何かあったのか? 戦いの様子はどうなのだ。」ダビデはせき込んで尋ねました。 「イスラエルは散り散りです。何千という兵士が死に、また負傷して野に倒れています。サウル王も、ヨナタン王子も殺されました。」
「どこから来たのだ」とダビデが聞くと、「イスラエルの陣営から逃れてまいりました」と彼は答えました。
「サウル王とヨナタンが死んだと! どうしてわかったのだ。」
前にも、私が喜ぶに違いないと思って、『サウルが死んだ』と告げに来た者がいたが、私はその者を手討ちにした。それが、その者の言う『吉報』とやらに報いる答えだった。
「私はたった今、戦場から戻りました。今日、戦場を発って来たのです。