そうこうするうち、ミクマスへ通じる山道は、ペリシテ軍の先陣によって厳重に封鎖されました。
当時、ダビデは要害に立てこもっていました。ペリシテ人の略奪隊がベツレヘム一帯を占領していたからです。
見なさい。アッシリヤの大軍が押し寄せて来ます。 さっきまでアヤテにいたのに、 もうミグロンに着きました。 彼らはミクマスに軍用物資を置き、 渡し場を過ぎ、ゲバで野営します。 ラマの町は震え上がり、 サウルの町ギブアの住民は命からがら逃げ去ります。
ペリシテ側も兵力を増強し、戦車三千、騎兵六千、それに浜辺の砂のようにひしめくほどの兵士たちを集結させました。そして、ベテ・アベンの東にあるミクマスに陣を敷いたのです。
一日二日が過ぎたころ、サウルの子の王子ヨナタンは、側近の若者に言いました。「さあ、ついて来い。谷を渡って、ペリシテ人の陣営に乗り込もう。」 このことは、父サウルには知らせていませんでした。