それで主は、ギデオン(エルバアル)、バラク、エフタ、サムエルを遣わして敵の手から救い出し、安らかな生活を取り戻させてくださったのだ。
主はイスラエルに指導者を起こし、シリヤ軍の圧制から救い出したので、人々は以前のように平和に過ごせるようになりました。
ウラムの子はベダン。以上はギルアデの子、マキルの孫、マナセのひ孫です。
ある日デボラは、ナフタリの地のケデシュに住むアビノアムの子バラクを呼び寄せ、言い渡しました。「イスラエルの神、主があなたに、ナフタリとゼブルンの両部族から一万人を動員せよとおっしゃっています。その一万の兵を率いてタボル山へお行きなさい。
すると主は、ギデオンに向かって言いました。「わたしがあなたを強くする。行きなさい。イスラエルをミデヤン人から救い出すのだ。わたしがあなたを遣わす。」
しかしヨアシュは、たけり狂う人々を前にして言い返しました。「バアル様は、おまえたちに助けてもらわなきゃならないのか。なんとだらしない神様なのだ。おまえたちはこんな情けないバアル様のために、いのちを投げ出そうというのか。もしほんとうの神様なら、ご自分の祭壇を壊した者など、さっさとやっつけておしまいになればいいのだ。」
この時からギデオンは、「エルバアル」とあだ名されるようになりました。「バアルは自分の面倒ぐらい見るがよい」という意味です。
それで、エルバアル、すなわちギデオンの率いる軍勢は朝早く出立し、ハロデの泉まで進みました。ミデヤンの連合軍はその北の方、モレの山沿いの谷に陣を敷いていました。
ギデオンは自分の家に帰ってそこに住みました。
人々はギデオンの数々の功績を忘れ、その一族を手厚く待遇することも怠りました。
こうして、北はダンから南はベエル・シェバに至るイスラエル全土に、サムエルが預言者になったことが知れ渡ったのです。
こうしてペリシテ人は制圧され、その時代に再びイスラエルを襲撃することはありませんでした。サムエルが生きている間、主がペリシテ人を見張っていたからです。