彼らは、やっとの思いでヘシュボンまで 逃げのびますが、それ以上は行けません。 シホンの先祖の土地であるヘシュボンから火が出て、 国の端から端までなめ尽くし、 反逆者たちをみな焼き殺します。
エモリ人の王シホン、バシャンの王オグ、 それにカナンの王たちを。
若い男は焼き殺され、若い女は、 婚姻の歌を歌う年齢に達しないうちに死に絶えました。
エルサレムへ攻め上ろうとする エジプトの軍隊も見える。 メンピスとタフパヌヘスの町々から行軍し、 イスラエルの栄光と力を踏みにじろうとしている。
もう、だれもモアブのことを誇りにする者はいない。 そのいのちがつけねらわれているからだ。 すでにヘシュボンでは、 モアブを破壊する手はずが整った。 『さあ、あの国を滅ぼして、地上から抹殺しよう』と、 彼らは言う。 マデメンはひっそり静まり返っている。 一方、ホロナイムには戦いの物音が近づく。 こうしてモアブは全滅し、 その叫び声はツォアルにまで響く。
今、その報いとしてモアブに火を放ち、 その火はケリヨテの宮殿をすべて破壊する。 勇士が叫び、角笛が鳴り響くうちに、 モアブは混乱の中で倒れる。
彼らの中から礎石が、 すべての望みがその上にかかる杭が、 戦いを勝利に導く弓が、 全地の支配者が出て来る。
イスラエルは、エモリ人の王シホンに使者を送りました。
「聖書にこう書いてあるのを、読んだことがないのですか。 『家を建てる者たちの捨てた石が、 なくてはならない土台石となった。 なんとすばらしいことか。 主は、なんと驚くべきことをなさる方か。』(詩篇118・22―23)