死体を投げ込んだ穴は大きなもので、アサ王がイスラエル王国のバシャ王を恐れて、ミツパの防備を固めた時に掘ったものでした。
必ず、どこかのほら穴にでも隠れておいでのはずです。もしそのお父君が襲いかかり、こちらの幾人かが切り倒されでもしたら兵が混乱し、口々に『味方がやられたぞ』と叫びだすでしょう。
しかしあなたの体は、 折られた枝のように放り出されるだけです。 戦場で殺された兵士の死体といっしょに、 口を開いたままの墓に投げ込まれ、 道ばたに転がる死体のように、馬のひづめにかかり、 無残に引き裂かれます。
ミデヤン人はとても残忍だったので、イスラエル人は山に難を避けて、洞窟やほら穴に身を隠しました。
イスラエル人は敵のおびただしい軍勢を見るなり、すっかりおじけづいてしまい、先を争ってほら穴や茂みの中、岩の裂け目、それに地下の墓所や水ためにまでも隠れようとしました。
ペリシテ人は近づいて来る二人の姿を見かけると、「見ろ! イスラエル人が穴からはい出て来るぞ!」と叫びました。
ついには、山地に隠れていた者まで、ペリシテ人が逃げ出すのを見て、追撃に加わりました。
羊の群れの囲いに沿った道まで来た時、王は用を足すため、とあるほら穴へ入って行きました。ところが、なんとそのほら穴こそ、ダビデとその部下の隠れ家だったのです。