「ユダは嘆き悲しむ。 いっさいの仕事の手を止め、だれもかれも地にひれ伏す。 エルサレムから大きな叫び声が上がる。
貧しい者の叫びが神の耳に届いたからだ。 神は虐待される者の叫びを聞く。
神は、子孫をカナンの地に連れ戻すという、アブラハム、イサク、ヤコブへの約束を思い起こしたのです。
わたしはモアブのために涙を流す。 人々はツォアルとエグラテ・シェリシヤまで落ち延び、 泣きながらルヒテに通じる坂道を登る。 その泣き声は、ホロナイムの道で ひっきりなしに聞こえる。
暴徒は群れをなし、 「酒をくれ」とわめきます。 喜びは失われ、楽しみは忘れ去られました。
国は民の罪のために苦しみ、地はやせ衰え、 作物はしおれ、空は雨を降らせません。 国は犯罪によって汚れました。 住民が神のおきてに背き、 神の永遠の命令を破ったからです。
人生の喜びは去り、 ぶどうは収穫期になっても実らず、 ぶどう酒は底をつきます。 陽気だった人も顔をくもらせ、 うなだれます。
イスラエル全土が苦難に巻き込まれます。 レバノンは滅ぼされ、シャロンは荒れ地となり、 バシャンとカルメルは略奪されます。
このぶどう園というのは神の民のことです。 イスラエルとユダは、神のお気に入りの土地でした。 神はそこが正義の国となるのを期待していたのに、 実際に目にしたのは流血でした。 正しいことが行われるようにと願っていたのに、 実際に耳にしたのは、 しいたげられた人たちの叫びでした。
だから、彼らに災いを下す。それから逃げることはできない。あわれみを叫び求めても、わたしは耳を貸さない。
彼らはそこを人の住まない地としました。 泣いている悲しげな声が聞こえます。 全地は荒れ果てているのに、 誰ひとり心に留めようとしません。
あなたのものであるこの地を、 いつまで彼らのなすままにされるのですか。 野の草でさえ、彼らの悪事のためにうめき、 泣いています。 野獣や鳥は姿を消し、地は荒れ果てました。 それでもなお人々は、 「神がわれわれをさばくはずがない。 われわれは全く安全だ」と言います。
兵士の一隊が不意に襲うとき、 彼らの家から泣き叫ぶ声が聞こえますように。 彼らは落とし穴を掘り、 私の歩く道に、こっそり罠をしかけたからです。
地は嘆き悲しみ、天は真っ暗になる。 わたしが、滅ぼせとの勅令を出したからだ。 わたしはいったん決心したことは、絶対に変更しない。」
国々はおまえの恥を聞いた。 地はおまえの絶望と敗北の叫び声で満ちる。 おまえの勇士たちは鉢合わせして、共に倒れる。」
傷ついた同胞のことを思うと、涙があふれます。 あまりの驚きと悲しみのために、口もきけません。
主はエルサレムを滅ぼそうと決め、 「破壊」という物差しでこの都を測ったのです。 それで、とりでも城壁も音を立ててくずれました。
エルサレムの門はもう役に立ちません。 主の手にかかって、錠もかんぬきも壊されたからです。 王も首長も奴隷となり、引かれて行きました。 そこには神殿もなく、 生活の指針となる律法もなく、 預言者の幻もありません。
皮膚は、飢えのため黒ずんできました。
それで、この地には産物がなく、悲しみだけが満ちる。 すべての生き物は病んで倒れ、 動物も鳥も、そして魚までもが姿を消す。
畑には作物がなく、 どこもかしこも嘆きと悲しみでいっぱいだ。 穀物も、ぶどうも、オリーブ油もなくなった。
あなたがた農夫は衝撃を受けて打ちのめされる。 あなたがたぶどう栽培者は嘆く。 小麦も大麦もなくなったので、 嘆き悲しめ。
断食を布告し、 聖なる集会に集まるよう呼びかけなさい。 主の神殿に、長老たちと全国民を集め、 神の前で泣き悲しめ。
迎える民は、恐怖のあまり青ざめる。
事実、平地にも高地にも、日照りを呼び寄せた。麦もぶどうもオリーブも他の穀物も、みな干からび、人も家畜も飢えに苦しむ。いくら仕事に精を出しても、すべては水の泡だ。」
わたしが呼んでも、彼らは聞こうとしなかった。それでわたしは、彼らがわたしに向かって叫んだ時、顔をそむけた。
いのちが助かった者もひどい腫物に悩まされ、至る所で悲痛な叫びが聞かれました。
「明日の今ごろ、ベニヤミン出身の者をあなたのもとに遣わそう。その者に油を注いで、わたしの民の上に立つ者としなさい。彼はイスラエルをペリシテ人から救い出すだろう。わたしが民を顧みてあわれに思い、その叫びを聞いたからだ。」