「人の子よ、エジプトの王のために嘆け。そして、王に告げよ。 おまえは自分を、国々の中で 強くて若いライオンのようだと思っている。 だがおまえは、ナイル川の岸で水をかき混ぜて 濁らせている、わにのような存在でしかない。
ユダは、獲物をたいらげる、たくましく成長した若いライオンだ。何ものをも恐れず、ゆうゆうと寝そべっている。だれも、これを起こすことはできない。あえてそんな危険を冒す者はいない。
肉はやわらかな脂肪ではなく、肉は固くしまっている。
ああ神よ、 どうして私を放っておいてくださらないのですか。 私は獣でしょうか。
神を恐れる人が悪者の言い分を認めるのは、 井戸にごみを投げ込むようなものです。
貧しい人にとって、悪い支配者は 襲いかかるライオンや熊のように恐ろしいものです。
その日、主は恐ろしく鋭い剣で、素早く動く蛇、 とぐろを巻いている蛇、 海の竜であるレビヤタンを殺します。
主よ、目を覚ましてください。 立ち上がって、力を奮い起こしてください。 エジプトを打った昔のように、 ナイルの竜を刺し殺した時のように、 どうぞ立ち上がってください。
ライオンのように国々を滅ぼす者が 住みかから出て来て、おまえたちの国へ向かっている。 町々は住む者もなく、廃墟となる。」
洪水の時期のナイル川のようにわき上がり、 各地にあふれていくこの強大な軍隊は、 どこの国のものか。
それは、すべての国々を洪水のように覆い、 すべての敵を破るとうそぶく、エジプトの軍隊だ。
彼らはおまえのために嘆き悲しみ、こんな哀歌を口にする。 『ああ、難攻不落を誇った港の町。 その強大な海軍力が本土を恐れさせたのに、 どうして海に消えてしまったのか。
「人の子よ、ツロのために、この悲しみの歌を歌え。
そして悲しみの歌を歌う。 『海の真ん中で滅ぼされたツロのように不思議な町が、 世界のどこにあっただろうか。
「人の子よ、ツロの王のために泣け。 神、主はこう語る、と告げよ。 おまえは知恵に満ち、美を極めていた。
すべての国々の中でも最小の国となり、二度と他の国の上に立つこともない。今までのような大国には決してなれない。
神である主がこう語る、と告げよ。 川の真ん中にいる巨竜のようなエジプトの王よ。 わたしはおまえの敵となる。 おまえが、『ナイル川は私のものだ。 私が自分のためにつくったのだ』と言っているからだ。
さあ、エジプトのために泣き叫べ。すべての国々よ、エジプトとその民のために悲しめ。」主がそう語るのです。
「人の子よ、エジプトの民のために、 また他の強大な国々のために泣け。 彼らを死者の住みかに送り込め。
ああ、悪い羊飼いども。牧場の最上の場所を自分のために取っておきながら、残りの場所を踏みにじるとはもってのほかだ。自分が澄んだ水をたっぷり飲むと、足でその水を濁らせているが、とんでもないことだ。
だが、シェバやデダン、それにイスラエルと交易しているタルシシュの豪商たちは、こう問い返すだろう。『イスラエルの金銀を奪い、家畜や財産を略奪して彼らを貧乏にしようとするおまえは、いったい何者か。』」
わたしの教えを聞いて、そのとおり忠実に実行する人はみな、堅い岩の上に家を建てる賢い人に似ています。