だが今、ツロの政治家たちは おまえの船を嵐の真っただ中にこぎ出した。 激しい東風に、さすがの巨船もぐらつき、 海の真ん中で難破する。
神は、いとも簡単に 強力な船隊を砕かれます。
私たちは聞いていました。 天の軍勢の主、神の都のすばらしさを。 ついに今、それをこの目で確かめました。 神はエルサレムを永遠の都となさいました。
大洋をわがもの顔で走る船よ、 母港は無残に壊されたのだから泣き叫びなさい。
敵の船の帆は折れたマストに垂れ下がり、 船具は役に立ちません。 戦利品は神の民が分配し、 足の弱っている人も割り当てにあずかります。
わたしはわたしの民を、 東風がちりを巻き上げるように、敵の前でまき散らす。 彼らがどんなに悩んでも、知らないふりをし、 彼らの苦しみを心に留めない。」
神である主は語ります。「わたしはツロを完全に滅ぼす。ツロは大洪水のような敵の猛攻撃で、その下に沈められる。大海がおまえをのみ込んでしまうのだ。
すべてのものが海のもくずと消える。 財宝も商品も、船員も水先案内人も、 船大工も商人も兵隊も、 すべての人が、ツロの壊滅の日に、海の底に沈む。
だが今、おまえは海の底に横たわっている。 すべての商品も、それを運ぶ船員もみな、 おまえとともに沈んでしまった。
海の真ん中の島で、おまえを地獄の穴へ突き落とし、 剣で八つ裂きにする。
ところが、それもつかの間、突然天候が変わり、ひどい暴風〔ユーラクロン〕が襲ってきて、あっという間に船は沖へ沖へと押し流されました。最初のうちは、なんとか岸へ引き返そうと必死で船を操作した人々も、どうにも手のつけようがないとわかると、すっかりあきらめ、船は吹き流されるままでした。
ところが、浅瀬に乗り上げてしまい、船首は深くめり込み、船尾は激しい波でこわれ始めました。
あの女の座っている海や湖や川は、あらゆる人種や国民からなる、おびただしい人々を表しています。