彼らはおまえのために嘆き悲しみ、こんな哀歌を口にする。 『ああ、難攻不落を誇った港の町。 その強大な海軍力が本土を恐れさせたのに、 どうして海に消えてしまったのか。
「ああ、イスラエル。 おまえの誇りと喜びは、しかばねとなって丘に横たわる。 大いなる英雄たちは倒れた。
暁の子、ルシファー（天使）よ、 どうしてあなたは天から落ちたのか。 世界に並ぶ者のない権力者だったのに、 どうして切り倒されたのか。
海の要塞であるシドンよ、 今はもう子（ツロ。シドンの植民地）がいないのだから 恥じなさい。
だれが、大帝国を築き上げて 世界貿易の王者にのし上がったツロを、 こんな悲惨な目に会わせたのでしょう。
なぜ壊されたのでしょう。泣き叫ぶ声を聞き、モアブの恥に目を留めなさい。モアブは今、周囲の人たちにとって、恐怖とさげすみのしるしとなっています。
地上のすべての国々を打った強力な金槌は、 粉々になった。 バビロンは国々の中で、荒れ果てた地となった。
ユダの誇りであるエルサレムよ。 喪服を身にまとい、灰の中に座り、 ひとり子を亡くしたときのように激しく泣きなさい。 何もかも滅ぼす軍隊が、 あっという間に攻めかかるからです。
エルサレムよ、深く恥じて頭をそり、 ひとり山の上で泣け。 わたしは憤って、この民を退け、捨てたからだ。
大声を上げて泣く女たちよ、 神のことばに耳を傾けなさい。 娘と隣人に、泣き方を教えなさい。
かつて人々でにぎわっていたエルサレムの通りが、 今はひっそり静まり返っています。 諸国の女王だった町は今では奴隷のようで、 悲しみに沈む未亡人のように座り込んで嘆いています。
イスラエルの指導者たちのために哀歌を歌いなさい。
すでに内側から枯れ始め、 強そうな枝ぶりも見られない。 この悲しい預言は、すでに現実となっている。 もう、その実現をとどめることはできない。」
さあ、エジプトのために泣き叫べ。すべての国々よ、エジプトとその民のために悲しめ。」主がそう語るのです。
「人の子よ、エジプトの王のために嘆け。そして、王に告げよ。 おまえは自分を、国々の中で 強くて若いライオンのようだと思っている。 だがおまえは、ナイル川の岸で水をかき混ぜて 濁らせている、わにのような存在でしかない。
それらの墓は地獄の奥深くにあり、回りには同盟国の墓がある。かつて人々に恐れられた勇士たちも、みな敵の手にかかって死んでしまった。
昔の君主たちは、その武具をわきに置き、剣を枕とし、盾で体を覆うようにして、大きな栄誉を受けて埋葬された。だが彼らは、共同墓地に埋められただけだ。生前は人々に恐れられていたのに、
家畜は腹をすかしてうめき、 牧草がないので途方に暮れている。 羊は悲しい鳴き声を上げる。
「夜中にどろぼうが来るほうが、はるかにましだ。 根こそぎ持って行きはしないから。 あるいは、ぶどう畑の実を全部盗まれるほうがましだ。 少なくとも落ちた実は残るだろうから。
その時、敵はあなたがたをあざけり、 「私たちはおしまいだ。だめになった。 神は土地を没収し、私たちを遠くへ追い払い、 私たちのものを他人にやってしまう」 という、あなたがたの嘆きの歌をまねて、からかう。
これが、「世界中で自分ほどすばらしい町はない」 と言って、安らかに暮らしていた、 あの広大で繁栄した都の運命だ。 しかし今、見るがいい。 荒れはて、動物の住みかとなってしまった。 そこを通る者はみなあざけるか、 とても信じられないといった顔で首を振る。
それから境界線はラマに向かい、要塞の町ツロを経て、ホサのあたりで地中海に達します。その領地には、マハレブ、アクジブ、
