「人の子よ、このように人々に告げよ。 大虐殺のために、 もう一振りの剣が研ぎすまされている。 それでも、笑い飛ばそうというのか。 あなたよりずっと強い者も滅んでいった。 その剣が今、刑を執行する者の手に渡されている。
矢を抜くと、光る矢尻が胆のうから出てくる。 彼は断末魔の苦しみで顔をゆがめる。
潔白であるにせよ、悪人であるにせよ、 神にとっては同じこと。 どちらにしても滅ぼされるのだ。
その日、主は恐ろしく鋭い剣で、素早く動く蛇、 とぐろを巻いている蛇、 海の竜であるレビヤタンを殺します。
火と剣で、世界をさばくのです。 主に殺される者が、いかに多いことでしょう。
あらゆるものを破壊する軍隊が、全地を荒らします。 主の剣が国の端から端まで暴れ回るので、 だれも逃げることができません。
もし彼らがおまえに、どこへ行ったらいいのかと尋ねたら、わたしがこう言ったと告げなさい。 死に定められた者は死に、 剣で殺される運命にある者は剣に、 ききんに定められた者はききんに、 捕虜になる者は捕虜に。
馬に鞍をつけ、いつでも乗れるようにしておくのだ。 かぶとをかぶり、槍の穂先をみがき、よろいを着よ。
しかし、いったん主が使命を与えたからには、 じっとしていることはできません。 アシュケロンの町と、海岸沿いの住民は、 どうしても滅ぼされなければならないのです。
彼らを震え上がらせよ。 抜き放たれた剣が、どの家の門口でも光っている。 その鋭い刃先が、人を切り殺そうと、 いなずまのように光っている。
人の子よ、アモン人にも預言せよ。彼らはわたしの民が苦しんでいた時、それをあざ笑っていた。彼らにこう言え。おまえたちを切るために、わたしの剣がさやから抜き放たれた。その剣は鋭く研ぎすまされ、いなずまのように光っている。
主はこう語る。イスラエルよ。わたしはあなたを攻める。剣を抜き、善人も悪人も区別なく、みな滅ぼす。
正しい者も生かしてはおかない。南のネゲブから北の国境まで、国中の者をきれいに一掃する。
続いて、主のことばがありました。
自ら進んで国外へ捕らえ移されても、 剣に命じて、そこで殺させる。 彼らが善ではなく悪を受け取るのを、 しっかりと見届ける。」