もっとも、この木はすでに、葉を茂らせ、 実を結ぶ良いぶどうの木となるように、 水に恵まれた良い地に植えられていたのだ。」
さて、大きな翼と豊かな羽をもった 別の大わしが来ると、 木はそのわしに向かって、根と枝を伸ばした。
主はこう言います。「わたしがこの木を成長させ、繁茂させるだろうか。いや、断じてさせない。根こそぎ引き抜いてしまおう。枝は切り落とし、葉は枯らす。それはたやすいことだ。大ぜいの人手も、いろいろな道具もいらない。
根は地下深く伸びて、枝はよく生い茂り、 水を回りの木々にも供給していた。