なにとぞ、古い文書をお調べください。この町が過去にどれほど反抗的であったか、また事実、支配下に収めようとした王や国の手にかみつくような騒ぎばかりを起こし続けたため、ついに滅ぼされてしまったことをおわかりいただけると存じます。
主の怒りによって、ついにエルサレムとユダの民は壊滅に至ったのです。その後ゼデキヤ王は、バビロンの王に反逆を企てました。
その夜、王とその手勢は、内側の城壁に穴をあけ、宮殿の庭園の近くにある、二重の城壁の間の門を通り抜けて、アラバへ逃げました。町を包囲していたバビロンの兵士たちはあとを追い、エリコの平原でゼデキヤ王を捕らえたので、王の軍隊は散り散りになりました。
恐れながら、あなたの国から帰国したユダヤ人たちは、エルサレムの復興を図っております。この町がいかに反抗的で邪悪であったかは、歴史の証明するところです。すでに城壁が築かれ、神殿の土台も補修されました。
私どもはあなたのおかげで安らかに暮らせるのです。こんなことでご威信が傷つくのを見て、どうして黙っていられましょう。それで、こうしてお耳に入れようとしたしだいです。
万一この町が復興し、城壁が完成したが最後、もはやユーフラテス川の西方の領土はないものと、おあきらめいただかなければならないでしょう。」
ところが、この話を耳にしたサヌバラテやトビヤ、アラブ人ゲシェムたちは、あざ笑って言いました。「やれやれ、いったい何をしようというのだ。王に反逆するつもりか。」
取り調べの結果、ゆるがぬ証拠が上がり、二人ははりつけになりました。この件に関しては、アハシュエロス王の年代記にくわしく記されました。
