王がふと見ると、王妃エステルが内庭に立っています。王は、「よく来た」と言わんばかりに、金の笏を差し伸べました。エステルは進み出て、笏の先にさわりました。
「いや、もうヤコブではない。神と戦い、人と戦って強さを示したのだから、イスラエルと変えるがいい。」
主よ、どうか私の祈りを聞き入れてください。神様を敬うことを喜びとする者の祈りに、耳を傾けてください。王のもとに行き、嘆願をしますので、どうかお助けください。王が寛容な処置をしてくれるよう、王の心に働きかけてください。」当時、私は王の献酌官(王に酌をする重要な官吏)をしていました。
後宮を管理していたヘガイは特別にエステルを気に入り、彼女のためには何でもしてくれるようになりました。特別の食事や化粧用の品々など、何かにつけて便宜をはかってくれます。わざわざ王宮から七人の侍女を呼んで身の回りの世話をさせたり、後宮で一番良い部屋をあてがったり、大そうよくしてくれました。
「この国ではだれでも、呼ばれてもないのに王宮の内庭に入ったりすれば、男でも女でも打ち首です。王がその者に金の笏を伸べてくださればいのちは助かるのですが。もう一か月も、陛下は私を召してくださっていないのです。」
この時も、王は金の笏を差し伸べたので、彼女は身を起こし、立ち上がって、
私は主を愛しています。 主が私の祈りを聞いてくださるからです。
灌漑の水が流れ込むように、 主は王の心を思いのままに動かされます。
彼はじっと天使を見つめていましたが、恐ろしくなって、「どんなご用でしょうか」と言いました。 「あなたの祈りも、良い行いも、神はすべてご存じです。
あらゆる苦境から彼を救い出し、エジプトの王パロの前で彼に恵みを与えられたのです。神様がヨセフにすばらしい知恵を与えたので、パロはヨセフを、エジプト全土を治める大臣に取り立て、宮中の管理もいっさい任せました。