新しい偶像造りを急ぐ。 彫刻師は鍛冶屋をせかせ、 鋳物師は、かなとこをたたく手伝いをして、 「もう十分火が通った。 さあ、腕の部分をはんだづけしよう」と言う。 注意深く各部をつけて、堅くしめつけ、 ばらばらにならないようにする。
職人は互いに励まして、「心配するな。 彼が勝つはずないから」と気休めを言って、
彼らはタルシシュから銀の延べ板を、 ウファズから金を運んで来て、 偶像を作る熟練した細工人に渡します。 でき上がった神々に、 名人が仕立てた、王の着る紫の衣を着せます。
ミカは答えました。「『どうしたのだ』とは、しらじらしい。私の神々から祭司まで、いっさいがっさい持ち出しておきながら。家が空っぽになっているではないか!」