あなたがたは、何も知らないのですか。 世界が造られる前からあった神のおことばが 全く聞こえないというのですか。 一度もおことばを聞き、理解したことがないのですか。
まだ何もなかった時、神は天と地を造りました。
神はからっぽの空間に天を張り、 何もないところに地をつるす。
そのようなものを作ったり、 拝んだりする者たちは、偶像と同じくらい愚かです。
神は完全に公正な裁判官となって、 判決を下されます。 天も、神の正しさを証言します。
私の国民は枯れ枝のように折られ、 猟師用のたきぎになります。 彼らは鈍い民で頭の回転が遅く、 思考力に欠けています。 それは神に背いているからです。 だから、彼らをお造りになった方は、 少しもあわれみをかけません。
だが、こうなるように昔から決めていたのは、このわたしだ。 まだそのことに気づかないのか。 大昔からこのような力を与えておいたのは、わたしだったのだ。 おまえが城壁に囲まれた町々を瓦礫の山にしたのは、わたしの計画で実現させたのだ。
まだわからないのですか。 全世界を造った永遠の神は、 決して疲れたり、衰弱したりしません。 神の知恵の深さを推し測ることができる者は、 一人もいません。
人にだまされている哀れな者は灰を食べます。何の助けにもならないものを頼りにしているからです。彼はまともな考え方ができません。「この手に握っている偶像は偽の神ではないか」と自分に問うことができないのです。
やましいところのある者よ、このことを忘れるな。
この手で地の基礎を据え、 この右の手で天を引き伸ばした。 わたしが命じると、たちまちそのとおりの物ができた。
あなたは、あなたを造った神を恐れず、 星を大空にちりばめ、 地を造ったわたしを忘れてしまった。 人からの圧力に絶えずおびえ、 その怒りを買いはしないかと 一日中心配しているのか。
といっても、神のことが全然わからなかったわけではありません。神を思い起こさせるものは、いつでも私たちの周囲にあったのです。たとえば、雨を降らせてくださったのも神ですし、食べ物が不足しないようにと、収穫を与えて、喜びに満たしてくださったのも神なのです。」
このように彼らが神を認めようともしなかったので、神は、してはならないことを彼らが行うのをそのままにしておかれました。