ああ、勇士よ。 おまえにこんなぜいたくな暮らしを許した主は、 おまえを放り投げ、捕虜として遠くへ連れて行く。
ハマンは絶望のあまり、エステルの腰かけていた長いすに崩れかかりました。ちょうどその時、王が庭から引き返して来たのです。「この宮殿の中で、しかも私の目の前で王妃に手を出すつもりか!」 王の怒りが爆発しました。ハマンの顔には、その場で直ちにベール(死刑囚が死刑執行の前にかけられるもの)がかけられました。
全地は悪者どもの手中にある。 神は裁判官の判断力を奪い、 不公平な裁判を行わせる。 そうするのが神でないとしたら、 いったいだれが張本人なのか。
神はおまえを手の中で丸めてまりのようにし、 草木も生えない遠くの不毛の地に投げ捨てる。 ああ、名声をほしいままにした者、国の恥さらしよ。 おまえはそこで死ぬのだ。
今度こそ、わたしは大きな悩みをもたらし、 おまえたちをこの地から放り出す。 これでやっと、 おまえたちはわたしの憤りを実感するようになる。」
貴族たちは召使に井戸の水をくませようとするが、 井戸は干上がっている。 召使は水の入っていない桶を持って帰り、 悲しみながら頭をかかえこむ。