息のようにはかなく、あわれな人間よ。 そんな人間を絶対に信頼してはいけません。
やがて、主なる神が人を造る時がきました。まず、地のちりで体を造り上げ、それにいのちの息を吹き込んだのです。そこで人は、生きた人格を持つ者となりました。
かつて、乾いた地の上で生き、呼吸していたものは、絶滅しました。
生きている限り、神が下さる息のある間は、
人の助けをあてにしてはいけません。 どんなに偉大な指導者も、頼りにはならないのです。
身分の高い者も低い者も、 神の目から見ればみな無に等しく、 天秤で計れば、空気より軽いことがわかります。
なぜ、取るに足りないちっぽけな人間を 心に留め、目をかけてくださるのか不思議です。
そんなことは絶対にありません。 すべての人間は、主と比べたら無に等しく、 桶の中の一滴の水、 はかり皿の上のちりにすぎないのです。 神は島々を、少しも重さがないもののように、 いとも軽々と持ち上げます。
すべての国々は、神の目から見れば無に等しいのです。
「あなたを慰め、喜びを与えるのはわたしだ。 だから、草のようにしおれて枯れるただの人間を 恐れてはいけない。
主はこう告げます。 「いつかは死ぬ人間を頼りとし、 心が神から離れている者は、のろわれる。
明日どんなことがわが身に起こるか、だれにもわからないのです。あなたがたのいのちは、朝霧のようにはかないものです。