出エジプト記 2:11 - リビングバイブル

やがて、モーセはりっぱに成人しました。ある日、彼が同胞のヘブル人を訪ねた時、そこで目にしたのは、あまりにもひどい苦役でした。エジプト人が一人のヘブル人をなぐっているのを見て、同胞の苦しみを知ったモーセの血が騒ぎました。自分と同じヘブル人が痛めつけられているのを見過ごしにできませんでした。

モーセが成長して後、ある日のこと、同胞の所に出て行って、そのはげしい労役を見た。彼はひとりのエジプトびとが、同胞のひとりであるヘブルびとを打つのを見たので、

モーセが成人したころのこと、彼は同胞のところへ出て行き、彼らが重労働に服しているのを見た。そして一人のエジプト人が、同胞であるヘブライ人の一人を打っているのを見た。

出エジプト記 2:11
13 相互参照

そこで、イスラエル人を奴隷にしてしまおうとしました。きびしい監督を立て、重労働につかせるのです。こうして建てられたのが、ファラオ（王）のための倉庫の町ピトムとラメセスです。

主は続けて語りました。「わたしの民が、エジプトで非常な苦しみを受けているのを見た。無慈悲な監督のむちを取り除いてほしい、と叫んでいる声を聞いた。

イスラエル人の人夫がしらたちを打ちたたきました。「昨日の割り当て分を作らなかったな。今日も数が足りないぞ、怠け者めが。命令どおりに働け。」

「ええい、いいかげんにしないか！　おまえたちは自分をだれだと思っているのだ。イスラエル人にはそれでなくても仕事が山ほどある。その仕事を放り出させるつもりか。おまえたちも余計なことに口出ししないで、仕事に戻れ！」王は激高して言いました。

どんどん仕事をさせて、へとへとになるまでこき使え。モーセやアロンのうそっぱちな話を聞いていると、どんな目に会うか、思い知らせてやるのだ。」

だから人々に、主が必ず救い出すと伝えなさい。見ているがいい。わたしは大きな力をふるい、みわざを行う。彼らを奴隷の鎖から解き放ち、自由にする。

彼らはわたしの民となり、わたしは彼らの神となる。彼らは、エジプトから救い出したのがわたしであることを知る。

わたしの喜ぶ断食とは、労働者を虐げるのをやめ、公平な扱いをし、彼らに正当な支払いをすることではないか。

重い束縛を受けて、疲れはてている人たちよ。さあ、わたしのところに来なさい。あなたがたを休ませてあげましょう。

「わたしの上に主の御霊がとどまっておられる。主は、貧しい人たちにこの福音（神の救いの知らせ）を伝えるために、わたしを任命された。主はわたしを遣わして、捕虜には解放を、盲人には視力の回復をお告げになる。踏みにじられている人を自由にし、主の恵みの年をお告げになる。」（イザヤ61・1―２）