一生懸命働いたところで、何の益になるでしょう。
働く者はその労することにより、なんの益を得るか。
人が労苦してみたところで何になろう。
まじめに働けば収入は増え、 むだ話ばかりしていると貧しくなります。
人はあくせく働いた報酬として、 何を手に入れるというのか。 一つの時代が去り、新しい時代が来るが、 少しも変わらない。 太陽は昇っては沈み、また昇ろうと、 急ぎ元の所に帰って行く。 風は南に吹き、北に吹き、あちこち向きを変えるが、 結局行き着く所はない。 川は海に注ぐが、 海は決してあふれることはない。 水は再び川に戻り、また海に流れて行く。
しかし、してきたことを振り返ってみると、どれもこれも役に立たないことばかりで、風を追うようなものでした。これこそ価値があると言えるものなど、どこにもありませんでした。
これは言ったように、とても深刻な問題です。どんなに働いても、ざるで水をくむようなものであり、風を追うようなものです。せっかく手に入れたものが、全部なくなってしまうのです。
たとえ、全世界を自分のものにしても、永遠のいのちを失ってしまったら、何の得になるでしょう。いったい、永遠のいのちほど価値のあるものが、ほかにあるでしょうか。
どうか、彼らの指示には従ってください。また、彼ら同様、あなたがたのために真心から献身的に働いている人たちを、できる限り助けてください。