21 指輪、宝石、
21 指輪、鼻輪、
私ははやる気持ちをぐっと抑えて尋ねました。『失礼ですが、どなたの娘さんですか?』『ナホル家の者です。父はベトエルといい、ナホルとミルカの息子です』とおっしゃるのを聞いて、もう間違いないと思いました。それでさっそく、鼻輪と腕輪を差し上げたわけです。
しかも、全州いっせいに、その決行日は第十二の月の十三日、その一日のうちと定められていたのです。
男も女も、すべて喜んでささげる者は、金や宝石でできたイヤリング、指輪、ネックレスなど、あらゆる種類の金の奉納物を持って来ました。
腕はトパーズをはめ込んだ丸い金の棒。 体は宝石をちりばめた光沢のある象牙。
夜会服、チュニック・コート、ケープ、彫り物のついたくし、さいふ、
ところが父親は、使用人たちにこう言いつけたのです。『さあ、何をぼやぼやしている。一番良い服を出して、この子に着せてやりなさい。宝石のついた指輪も、くつもだ。
たとえば教会に、金の指輪をはめたりっぱな身なりの金持ちと、みすぼらしい身なりの貧しい人が入って来たとします。