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使徒行伝 9 - ALIVEバイブル: 新約聖書


開眼のアナニヤ

1 ――サウロ―― さて、少し前にあげたサウロが神殿の都エルサレムでイエスの従者を殺すとまで脅していた・・・サウロは大祭司のところへ行き、

2 イエスの従者であれば男女問わず捕まえ、神殿の都エルサレムへ連行する権限を求めた。大祭司は商業都市ダマスコにあるいくつかのユダヤ集会所宛てに、サウロの権限を記す手紙をしたためて渡した。

3 サウロは手紙を手に、ダマスコに向かった―― 【ダマスコは、ローマ世界の各地と繋がる通商路がいくつもある主要な商業都市だった】 ダマスコまであと少しというところだった―― ピカッ!!! 太陽よりも強い光が天から差し込み、サウロを照らした。

4 「うわあああああっ!!!」 ドサッ・・・ サウロは地面に倒れ込んだ。 「――サウロ、サウロ・・・なぜ俺を攻撃する・・・?――」

5 「・・・主よ、あなたはいったいどなたですか?」 「――俺か?おまえが敵対する者・・・“イエス”だ・・・!!!

6 さぁ、立ち上がり、街に行け。おまえのすべきことは、そこの者が伝える――」

7 サウロと一緒にいた男たちは言葉を失った。彼らに声は聞こえたが、声の主は見えなかった。

8 「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」 サウロはよろよろと立ち上がった。 「!」 「め、目が・・・?見えない!!!」 一緒にいた男たちがサウロの手をとり、商業都市ダマスコまで連れて行った。

9 目が見えなくなったサウロは、それから3日間自ら断食した――

10 「――アナニヤ――」 イエスはダマスコにいたイエスの従者の1人、アナニヤに聖なる幻を通して語った。 「はい、イエス様。私はここにおります!」

11 「――起きよ。そして<まっすぐの道>に行き、ユダの家にいるタルソ出身のサウロという男を訪ねなさい。彼は今そこで祈っている。

12 あなたがやって来て、彼の上に手を置いて祈る時、見えなくなった目は再び開くという、聖なる幻を見せた――」

13 「しっ、しかし、イエス様!私は、多くの人からサウロという男について聞きました!どれも悪い話ばかり。エルサレムにいる仲間たちにしたひどい仕打ちの数々といったら・・・

14 次の標的は、ここダマスコですッ!!私たちを捕える権限が大祭司から与えられてる人ですよッ!!!」

15 「――行くのだ!俺は重要な使命を果たすのに、サウロを選んだ。彼は他の国々、そこの支配者、王たち、そして迫害をしたユダヤ人やイスラエル国民、さらに遠い首都ローマの地までも、俺のことを伝えさせる。

16 そして俺のためにどれほど苦しまなければならないかも示す!――」

17 「・・・わ、分かりました!」 イエスからの使命を受けいれ、腹を決めたアナニヤはユダの家に行った。サウロに会うと、彼の上に手を置いた。 「兄弟サウロよ。私はイエス様からの使命によって、ここに来た。あなたはダマスコに来る途中でイエス様を見たな。あなたの目が再び開かれ神の霊で満たされるようにと、イエス様が私を送った」

18 ぽとぽとっ そう言うやいなや、サウロの目からウロコのようなものが落ちた。 「はっ!み、見える・・・!」 すぐに立ち上がり、洗礼を受けたサウロは、

19 3日ぶりの食事をし、力をみなぎらせたのだった。 サウロはそれから数日間、商業都市ダマスコでイエスの仲間たちと過ごした。


サウロ始動

20 「イエスは神の子だ!!!」 商業都市ダマスコのユダヤ集会所を巡り歩き、サウロはイエスのことを伝えた。

21 「えぇ?!おい、あれって・・・」 「うそだろ・・・サウロじゃないか?!あいつはたしか、イエスを信じる者たちを脅し、殺してたんじゃなかったのか?!ダマスコに来たのだって、イエスを信じる者たちを大祭司へ連行するためだろ?」 サウロの言葉を聞いた人たちは目を丸くして驚いた。

22 「いいか、イエスこそが救世主だ!!」 権威と力を与えられたサウロは、力強く語ったのだった。確信を持って話すサウロの言葉には説得力があり、商業都市ダマスコに住むユダヤ人は誰も反論できなかった。


サウロ 殺戮 の 陰謀

23 数日後―― 「気に入らんなぁ・・・」 何人かのユダヤ人が集まってサウロを殺そうと企てた。

24 彼らはサウロを捕まえようと街の門を昼も夜も見張った。 「なんだと・・・!」 しかし、サウロはこの陰謀に気がついた。

25 ある晩—— 「サウロさん、こっちです!」 サウロによって最高の知らせを教えられたイエスの信者たちが、街の脱出ルートに導いた。 ザザザ、ズルズルズル、ドスッ 彼らはサウロをかごにのせ、城壁の穴を通して吊り降ろし、見事脱出させたのだった。 (よし・・・)


エルサレム教会に現れる元・迫害長

26 神殿の都エルサレム―― その後、サウロはイエスの従者たちと交わろうと考えていた。 しかし―― 「サウロたって、あのサウロだよなぁ・・・」 「ひぃ、罠だよ!罠!」 まだサウロを恐れていたイエスの信者は大勢いた。

27 しかし、サウロを受け入れた男が1人だけいた・・・ ――励ましのバルナバ―― 励ましのバルナバは、サウロを使徒たちのもとへと連れていった。 バルナバはサウロがイエスを見たこと、イエスの従者になったいきさつを説明した。イエスがサウロに語ったことや、サウロが商業都市ダマスコでイエスについて大胆に語ったことまで。

28 励ましのバルナバのおかげで、サウロはイエスの従者たちの家に住むようになり、神殿の都エルサレムでもイエスのことを伝え始めた。

29 一方で、ギリシャ語を話すユダヤ人とはよく口論になった。そうして、彼らはサウロを殺す計画を企て始めた。

30 そのことを知ったイエスの従者たちはサウロを港湾都市カイザリヤに連れていき、そこから港の都タルソに送った。

31 こうしてサウロはイエスの仲間となり、ユダヤ、ガリラヤ、神殿の都エルサレム教会に晴れて平和な時代が戻ったのだ! 神の霊に助けられ、各地の仲間たちの確信はますます強まった。彼らは、ライフスタイル全てをもってして神へ従順となり、敬意を表すようになった。それと同時に教会もドンと成長していったのだった。


全身 麻痺 歴8年の男アイネヤ

32 ルダの町―― 岩のペテロは、神殿の都エルサレムの周辺を旅し、ルダの町に住むイエスの信者たちのもとを訪れていた。

33 岩のペテロはそこで、全身が麻痺し、8年間寝たきりだったアイネヤという男に出会った。

34 「アイネヤよ。救世主・イエスがあなたを治す・・・起き上がり、布団を片付けて行くんだ!」 スッと彼は起き上がった! 「はは、はは、はははは・・・動けるぞおおお!!!」

35 ルダの町人とサロン平原一帯の人たちはみな、麻痺していたアイネヤが元気に歩き回っている姿を見て、王・イエスに従うことを決めた。


鹿のドルカス

36 港町ヨッパ―― さて、この町にイエスの従者であるタビタという女がいた。 ――ドルカス・本名タビタ―― 紹介しよう、彼女は、ギリシャ名で鹿を意味するドルカスと呼ばれ、いつも貧しい人にはお金を与え、必要がある人を助け、地域社会に大きく貢献している親切な人だった。

37 岩のペテロがルダの町にいた頃のこと―― 鹿のドルカスが病気で亡くなってしまった。ヨッパの町人は悲しみ、彼女の体を丁寧に洗い、2階に遺体を安置した。

38 港町ヨッパにいたイエスの従者たちは、そう遠くはないルダの町に岩のペテロがいることを耳にした―― 【港町ヨッパからルダの町まではおよそ10㎞】 ま、まだ希望があるかもしれん・・・急げ! 芽生えた希望を胸に、すぐさま2人の使いを送りだした。 ルダの町―― あッ!いたッ! 港町ヨッパからの使いは岩のペテロを見つけた。 「ぺ、ペテロさん、急いでヨッパまで来ていただけないでしょうかッ!!!」

39 岩のペテロは事情を聞くと、すぐに港町ヨッパへ向かった。到着すると、鹿のドルカスの遺体が置いてある家の2階に通された。そこには鹿のドルカスを取り囲むたくさんの女たちがいた。彼女たちは夫を亡くし、貧乏な暮らしをしていた人たちだった。そう、鹿のドルカスが面倒を見てくれたおかげで生活できていたのだ。 「見てください!この服も、この上着も、ドルカスが私たちのために作ってくれたんです・・・ゔッ・・・」

40 岩のペテロは、部屋にいた人たちに出てもらった。そして、鹿のドルカスの横にひざまずいて祈った。 「ドルカス、起きなさい!」 すると、彼女は目を開いた!なんと岩のペテロを見るなり、すぐに起き上がったのだ!

41 岩のペテロは、彼女の手をとって立ち上がらせると、外で待っていた人たちを中に入れて、その姿を見せた。 「は、ははは、ド、ドルカスが生き返った!!!キセキだわ!!!ペテロさん、イエス様、ありがとう!!!」 悲しくて泣いていた人たちの涙は、歓喜の涙へと変わった!

42 この噂は町を駆け巡った。そして、町中の人が王・イエスを信じる決断をしたのだ!

43 ――その後、岩のペテロは港町ヨッパの革細工職人・シモンの家にしばらく滞在することにした。

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