Biblia Todo Logo
オンライン聖書
- 広告 -

使徒行伝 20 - ALIVEバイブル: 新約聖書


4つの人種からなる一味の旅

1 騒動もひと段落―― パウロはというと、イエスの従者をみな集めた。 彼らを励まし、別れを告げ、いよいよマケドニヤ州へと出発――

2 マケドニヤ州を通る際、行く先々のイエスの従者を力づけてまわるパウロ。そこからギリシャへ進路を向けた。

3 パウロは3ヵ月にわたってギリシャに滞在した。 時は流れ―― 次なる地、シリヤ州に向けて出帆の準備をしていたところから話そう・・・ 「我が進路に邪魔者ありか」 幾人かのユダヤ人がパウロを妨害しようと策略を立てていることが発覚した。仕方なく、シリヤ州入りの航路を断念。再び北上し、マケドニヤ州を経由しながら陸路でシリヤ州へ戻ることにした。

4 パウロの旅のお供は、4つの人種からなる異文化な7人: ベレヤ人――プロの息子のソパテロ テサロニケ人――アリスタルコとセクンド デルベ人――ガイオと混血のテモテ アジヤ人――テキコとトロピモ

5 先に出発した一行は、アジヤ州北部にある、エーゲ海の港町トロアスでパウロの到着を待っていた――

6 掟のしきたりにのっとって、種なしパン祭を祝い終わると、私たちは都ピリピの港を出発した。5日後には港町トロアスで下船し、7人の仲間と落ち合うと、そこに7日間滞在した。


居眠りのユテコ・・・3階から落ちる?

7 週始めのこと―― 私たちはパンを割き、イエスに感謝を捧げるべく、集った。パウロは出発前日にも関わらず、仲間たちと朝まで語り明かした――

8 私たちは灯りいっぱいの最上階に集った。

9 そこの窓に腰を掛けて話を聞いている若者ユテコ。 パウロがあまりに長いこと話しているので、ユテコは何度となくひどい睡魔に襲われながらも、寝そうになれば起き、また寝そうになれば起きるを繰り返す―― それでな・・・と言った具合に話し続けるパウロ。 ・・・zzZ ついには眠り込んだユテコ。 ――ドサッ! (え・・・ユテコは?) 先ほどまで、窓際に座っていたユテコの姿がない! 「ユ、ユテコが落っこったぁ〰〰!!!」 3階の窓から転落してしまったのだ。 仲間がダダダッと階段を下り、ユテコにかけよった。そして、抱き起こしたがピクりともしない・・・ 「し、死んでる・・・」

10 パウロは、後から下りてくると、ユテコの横にひざまずいて、抱き寄せた。 「心配無用、ユテコは生き返った」 「な゛ッ!!!」

11 ――何もなかったかのように3階に戻ったパウロたちは再びみんなとパンを裂いて食べた。ユテコも一緒だ。パウロが延々と語っていると、気持ちいい朝日が差しこんできた―― 時間だ・・・パウロは出発した。

12 イエスの従者たちは生き返ったユテコを家に連れて帰り、フゥーっと大きく一息つくと、平安を噛みしめた。


港湾 都市ミレトまでの 船路

13 パウロは時間がかかる陸路で向かう必要があったため、私たちは海路で先回りするようにと言われた。私たちは、港町トロアスを出航し、待ち合わせ場所である港村アソスへ向かった。

14 港村アソス―― パウロと落ち合い、船に乗せた。そして、次に目指したのは港町ミテレネ――

15 翌日――キヨス島沖 その翌日――エーゲ海のサモス孤島 そのまた翌日―― 「着いた――!!!」 港湾都市ミレトに到着――

16 ここから港の都エペソまでは目と鼻の先であったものの、最初からエペソには寄らないと決めていた。できれば五旬祭の日までには、神殿の都エルサレムに到着していたかったパウロは、アジヤ州には長く滞在しなかった。


エペソ教会長老たちとの涙の別れ

17 港湾都市ミレトにいたパウロは、エペソ教会の長老たちに返信した。 「こちらに会いに来てください」

18 「パウロからじゃ!」 彼らは大急ぎで、パウロのもとに向かった―― 「よくぞ集まった!私がアジヤ州に初めて足を踏み入れたときから、みんなと共に時を過ごしたからこそ、私の人生と生き様についてはよく知っていることだろう。

19 ユダヤ人たちの陰謀には悩まされ、時には涙を流しながらでも、自分ではなく王・イエスを第一に考えてきたことを。

20 どんなときでも、みんなのために最善を尽くし、人前だろうとみんなの家だろうと、公然と最高な知らせであるイエスを教えた・・・

21 ユダヤ人、ギリシャ人を含む全ての人に、心を入れ替えて神に返るようにと語った。そう、我らの王・イエスを信じるようにと。

22 これから私は、神の霊に従い、エルサレムへ行かなくてはならない・・・何が起こるかは分からない・・・

23 ただ・・・この旅の過程で、神の霊が何度も教えてくれた。それは、エルサレムで待ち受ける、辛い辛い牢獄生活について・・・!

24 自分の命ならどうなってもいい。最も重要なのは、自分の使命を成し遂げることだ。私は、王・イエスが与えてくれた使命を・・・ 『全うしたい』!!! 神の恵み、そして最高な知らせを知らせること。これが私の使命だ。

25 だからよく聞くんだ。確かにみんなと会うのはこれが最後だろう・・・みんなといる間、私は神の王国についての最高な知らせをしっかり伝えたな。

26 だから確信して言える。もしこの中から救われなかった人がいても、私の責任ではない。

27 神が伝えたいこと、知ってほしいことは伝え尽くしたからだ。

28 神に与えられた人たちや自分自身に気を配れる者でいるように。この教会の羊たちを見守る役割をおまえたちに授けたのは神の霊だ。教会の羊、それは指導者に従う人たちのこと。 いいか、神の教会のために羊飼いとなれ・・・彼らは、イエスの流した血を代価に神が買い取った人たちだ・・・!

29 自分が去った後、この群れの中に、“ヤカラ”がやって来るだろう・・・!彼らは野生のオオカミのように、この群れを崩そうとする。

30 また、この群れの中から、間違ったことを教え始める者もでてくる。彼らはイエスの従者たちが、真理に従わないよう、あの手、この手を尽くしてくる。

31 だから、気を張っていろ!共に過ごしたこの3年を忘れてはいまい・・・1人1人のことを思った私が時には涙を流し、昼も夜も相談に乗って指導し続けてきたことを・・・

32 これをもって、あなたがたは完全に神の手に委ねる。そう、あなたを強めると言う“恵みのメッセージ”に委ねる。このメッセージによって神の民として選ばれた者にだけ与えられるはずだった“祝福の約束”は外国人も受けとれるようになった!

33 みんなと共にしたとき、金や銀、衣服をくれと頼んだことも無ければ、欲しいとさえ思ったこともない。

34 いつも自身や周りの者を養うため、この手で働いてきたことは、おまえたちがよく知っているだろう。

35 必要のある人たちを助けるために、働くべきだといつも、模範をもって示した。『受けるよりも、与える方が最高だ』という我らの王・イエスの言葉を教え続けたことを忘れるんじゃないぞ!」

36 語り終え、ひざまずくパウロ。そしてみんなと共に祈ったのだった――

37 「会うのはこれが最後だ・・・」その言葉の重みに、

38 長老たちは泣いた・・・ただただ泣いた―― いよいよ訪れた別れの時・・・ 彼らは別れのあいさつとしてパウロを抱きしめ、ほほに口づけをすると、船まで見送った・・・

© 2017 Bible League International

Bible League International
私たちに従ってください:



広告