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使徒行伝 12 - ALIVEバイブル: 新約聖書


迫害第二波

1 このころ、さらなる困難が教会を襲った―― んぐぁぁぁ、キャー、あ゛ぁぁぁ・・・ ヘロデ王が教会に通う多くの人に危害を加え始めたのだ・・・。

2 そんな中、悲劇は起こった―― スパンッ・・・ ――ヤ゛ゴブゥゥゥ〰〰!!! 新たな王ヘロデは、十二使徒の1人である雷兄弟・兄ヤコブの首を切るように命じ、公開処刑されたのだ・・・。

3 ヘロデ王ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい・・・ (な゛、喜んでいるぞ・・・!) もちろん、喜んだ民衆とは、イエスに反対しているユダヤ指導者たちであった―― 【特にパリサイ派は、ヘロデ党を支持していなかったため、喜んでいる姿を見てヘロデは驚いたのだ】 ヘロデ王はしめたとばかりの表情を浮かべた。 「ペテロも捕えろ!」 「はッ」 ―― 【ヘロデ王は総督だったが、祖父ヘロデ大王の栄光のなごりからそう呼ばれた。ヘロデはローマ帝王からイスラエルを治める権威が与えられており、敵になりかねない新たなナザレ派を鎮圧するため、見せしめとしてヤコブを処刑したのだ】 この一件は、“種なしパン祭”の間に起こったのだった。

4 とばっちりで牢獄に入れられたにもかかわらず、岩のペテロは、厳重な監視のもとに置かれた。看守たち4人1組のグループを4つ作り、交代制で完全な監視体制を整えた。 (にひひひ、貴様の命も祭明けまでだぞぃ・・・) ヘロデ王は岩のペテロを公開裁判にかけて処刑してやるつもり満々だったが、“種なしパンの祭”が終わるまでは待とうと考えていた。

5 また、別の場所では―― 神様!我らの兄弟ペテロを助けてくれ・・・! 投獄されている岩のペテロのため、教会みんなで祈り続けていた。


牢獄脱走

6 裁判を翌日にひかえた夜―― 岩のペテロは、2つの鎖につながれ、2人の兵士の間で眠っていた。他にも数名の兵士たちが、岩のペテロの牢獄を監視している・・・。

7 すると突然・・・ ピカ――――ンッ!!! 牢獄の中が一瞬にして光で溢れた! トコトコ・・・ 光の中から現れたのは、紛れもなく神より送られし天使だった。 天使は岩のペテロを起こそうとその脇をたたいた。 「ん?い゛ッ!」 「さあ、早く立て!」 すると、岩のペテロの手にガッチリかけられていた頑丈な鎖が、ポロッと難なくはずれるではないか!

8 「着替えてくつをはくんだ」 天使に言われるがままにする岩のペテロ。 「さあ上着も着て、私について来いっ」

9 (あぁ・・・天使さま・・・)岩のペテロは、夢なのか現実なのかおぼろげなまま天使について行った。

10 ブオンッ、1つ目・・・ブオンッ、2つ目・・・ 岩のペテロと天使は、2つの門をなんなく突破した・・・。さて、いよいよ街に通じる鉄の門に差し掛かった。 さすがにここは簡単に通れないだろう・・・ ゴゴゴゴォォォ・・・ ひ、ひとりでに鉄の門が開き始めた! 門をくぐり、外に出てからある程度進むと、 ビュンッ・・・ 天使は岩のペテロを置いていなくなった・・・。

11 ハッと我に返った岩のペテロ。 「い、今のは・・・夢・・・じゃない!!!俺のために神が天使を送り、ヘロデ王やユダヤ人たちの悪だくみから救い出してくれたんだッ!!!」

12 そう悟った岩のペテロは、ヨハネ、通称マルコの母・マリヤの家に向かった。その頃、彼女の家では、大勢の人が集まって祈りをささげていた。

13 ドンドンドン・・・! 岩のペテロがドアを叩くと、女召使いロダがドアを開きに来た。

14 「俺だ、開けてくれッ」 「!」 (この声は、ペテロ様だわ!!!) 「み、みんな――!」 ロダは嬉しさのあまり、ドアを開けることさえ忘れ、家のみんなに伝えに行った。 「ペ、ぺ、ペテロ様が戸口に!!!」

15 「おかしなことを言うなよロダ」 「ほんとなんだってばッ!」 みんなロダをなだめようとしたが、それでも彼女は本当だと伝え続けた。 「ペテロの守護天使でも見たんだろう」 と真に受けなかったほど、信じられないことだったのだ―― 【ユダヤ人の中には、自分と生き写しの姿をした天使がいつも護衛していると考えている人もいた】

16 ドンドンドンドンドン・・・! そうこうしている間も、外でドアをたたき続けていた岩のペテロ。 「どーちらさんですかぁ・・・?」 ぎぃぃぃ・・・ 「ぺ、ぺ、ぺ、ペテロ〰〰?!!」 ドアを開けたイエスの信者たちは、岩のペテロを見て、目ん玉が飛び出そうになった。

17 「し!」 岩のペテロは、手を上げて静かにするよう合図した。 「ほぉ、ほんものか???」 「ったりめーだ」 それから、神が牢獄から連れ出してくれた次第を声の加減に気をつかいながら伝えた。 「イエスの弟ヤコブや他の仲間たちにこれらについて伝えるんだ」 そう言うと岩のペテロは、他を当たりに行った。

18 翌日、牢獄―― ・・・どこへ行った!!!・・・ 牢獄では岩のペテロがいなくなったことで大騒ぎ!16人の番兵たちは特に取り乱していた―― 【囚人を取り逃した番兵は、囚人の刑を負わなければならなかったからだ】

19 ヘロデ王は隅々まで探したが、もちのろん、見つけることはできなかった。 「閣下、我々は、抜け目なく見張っておりました!!!」 「えーぃ黙れ、つかいもんにならん無能め、全員死刑だ!」 「ご、ご、ご勘弁をぉぉぉ」 ヘロデ王は番兵たちを尋問した後、処刑したのだった・・・。 その後、ヘロデ王はユダヤ地方から港湾都市カイザリヤに行き、しばらく滞在した。


ヘロデ王の最期

20 世に飢饉がはびこっている中、港の都ツロとシドンは、ヘロデ王からの食糧の支援を必要としていた。その地方は王の国から食糧を得ていたからである。 しかし、ヘロデ王は、ツロとシドンの人々に対して強い敵意を抱いていたため、両都市は和解を求める使節団を遣わした。その末、ヘロデ王の側近・ブラストを味方につけることに成功したのだった。

21 側近・ブラストを味方につけた日にヘロデ王は使節団と会うことを決めた。 港湾都市カイザリヤ―― 彼は美しい王服を身にまとい、王座に座って演説を始めた。

22 「神の声だ!」 「これは人の声ではない、神の声だ!!」 「うぉー神の声だ!!!」 その演説を聞いた人たちがこう叫び続けた。

23 神が受けるべき歓声を浴び、うぬぼれたヘロデ王は、天使にたたかれ、病にかかり、体内を虫に食い尽くされて死んだのだった。

24 ――神の知らせが、ますます広まり、さらに多くの人の耳に入った。

25 励ましのバルナバとサウロは、神殿の都エルサレムでの使命を終え、マルコと呼ばれたヨハネを連れて神殿の都エルサレムから600㎞強離れた三大都市アンテオケに戻ったのだった。

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