ローマ人への手紙 2 - ALIVEバイブル: 新約聖書頑固な人と公平な神 1 こう書くと、あなたは、“なんてひどい連中だろう”と思うだろう。だが、他人事にするんじゃない!あなたがたも負けてはいない。 彼らを白い目で見ているが、自分も同類だというのが分からないのか? 2 そんな人たちを平等に制裁する権利は神にある。 3 それなのに、よく 「ほかの人に罰が下るが、神は自分を見逃してくれる」 と、たかをくくれるな! あなたも彼らと一緒に罰っされるのが、本当にわからないのか! 4 神がどれだけ大目に見て、こらえてくれているのかが、わからないのか? それとも、そんなことはお構いなしか? 神があなたにバツを与えず待っていてくれたのは、過ちから足を洗い、更生の猶予を与えるためだというのがわからないのか? 5 神がそこまでしてくれているのに、あなたがたの頑固さときたら! 変わる気などみじんもない。 こうして哀れなことに、自ら恐ろしい刑罰を積み上げている。 ああ、裁かれるさ。神が裁判官として立ち、怒りの鉄槌を下す日にな。 その日、誰もが人の立場に左右されない神の公平な裁きを目にするのだ。 6 「神はそれぞれの生き様にふさわしき報いを与える。 鉄槌、あるいは、褒美で報われるかはあなた次第」―― 【聖書:詩篇62:12、箴言24:12より引用】 7 善となれば疲れ知らずの人間がいる。 神に与えられる栄誉と永遠のいのちのために生きているからであり、実際にそれをものにするのはこのような人間だ。 8 これ以外の人間は、自分の得にしか興味がない。 自分の得を追及するなら、神の真理に背く故に、神の怒りの鉄槌が下される。 9 痛みと苦しみは、道を外したまま生きる人の背を追いかける。 初めにユダヤ人を襲い、それから外国人を襲う。 10 栄誉、称賛、平和は、神の意志を担ぐ人の背を追いかける。 初めにユダヤ人を包み、それから外国人を包む。 11 どんな人間であろうと神は公平に判定するからだ。 12 掟を知らずに過ちを犯そうが、掟を知りながら過ちを犯そうが、同じように裁かれる。 掟を知らなかった者は、犯した過ちによって有罪となる。掟を知ったうえで、過ちを犯した者も、その掟に基づいて有罪となる。 13 結局のところ、聖書にある掟を読み聞きしたからと言って救われるのではなく、 聖書、つまり神の意志を担ぐものが救われるのだ。 14 では、ユダヤ人以外で聖書を読んで育たなかった人たちはどうなる? 聖書の知識が盛んでなくとも、神の意志を実行しているなら、その人たちこそお手本だ。 15 心には何が正しく、正しくないのかが刻まれており、良識もある。 たまに、正しく生きているのにも関わらず、心配性になって間違っているのではないかと考えることだってある。 16 つまり、掟によってではなく、神はイエス・救世主をとおして、人の心の奥底に潜む思いや動機、考えを基準に裁くのだ。 このことは、私が伝えている神の偉大な計画の一部だ。 真のユダヤ人 17 「私は神から掟を与えられた選ばれしユダヤ人だ」と、たかをくくっているのか。 18 「小さなころから神の掟を学んできたのだから、神が何を求め、人生において何が重要なのかを知っている」のだと。 19 「私は正しい道がわからない人の灯台、闇にいる人の光なのだ」と。 20 「神の掟を知っているから、人の道を正す権利を持ち、信じたばかりの人の教師なのだ」と。 「神の掟を知っているから、なんでも知っていて、真理をつかんでいるのだ」と。 21 だが、自分のことは棚に上げて教えるとは、どういうことだ? 自分がやってもいないことを教える前に、まず自分がやったらどうだ? 「盗むな」と教え、なぜ人の魂を盗む? 22 結婚外でのセックス、すなわち姦淫をするなと教えるが、 姦淫の張本人はあなたではないか。 偶像を崇拝するなと教え、お金という名の偶像の虜になっているではないか。 23 神の掟を知って得意げにしているが、その掟を破る神の面汚しではないか。 24 「そんなあなたがたのせいで、世間は神をけなす」―― 【聖書:エゼキエル書36:20-23より引用】 と聖書にあるとおりだ。 25 もしあなたが神のことばに従っているなら、ユダヤ人であることにいくらかの価値はあるが、従っていなければ、外国人に勝ることは何一つない。 26 外国人が“神のことば”に従うなら、ユダヤ人と立場は変わらない。 27 聖書の知識があまりない外国人が、神の意志に従っている。それにより聖書に精通しておいてなお、聖書に反するユダヤ人の罪深さがいっそう明らかになった。 28 ユダヤ人の両親から生まれたとか、ユダヤ人と認められるための儀式である割礼を受けたとかいうだけでは、真のユダヤ人とは言えない。 29 真のユダヤ人は、外見ではなく神に心を認められた者だ。 体の割礼を受けて肉体の一部を切り取った人ではなく、 心の割礼で心から闇を切り取られた人。 それは、掟に従うことによってなされるのではなく、神の霊によってなされるのだ。 そう、神の霊によって改心され、人生を一変した人こそ、たとえ人に讃えられなくとも、神が讃えてくれるのだ! |
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