ヘブル人への手紙 5 - ALIVEバイブル: 新約聖書イエスとメルキゼデク大祭司 1 ユダヤの大祭司は、人の代表として、いろいろな供え物をささげ、神に仕える。 2 彼自身も人、つまり同じ試練にさらされているが故に、他の人の問題を自分のことのように理解し、同情できるのだ。 3 そんな人たちのためだけでなく、自分の犯した過ちが取り除かれるためにも、いけにえの動物の血をささげるのだ。 4 もう1つ大祭司について言えるのは、自分の意志では大祭司になれないということ。 アロンが選ばれた時のように、大祭司となる者は、神から直接、その務めに任命される必要がある。 5 救世主も、名誉ある大祭司の地位についたが、自分の意志で、そうなさったわけではない。神に選ばれたのだ。 神はこの方に、こう言った。 「🎼わが子よ。 今日、わたしはおまえに栄誉を授けた」―― 【聖書:詩篇2:7より引用】 6 さらにこう告げた。 「おまえは、メルキゼデクと同じ位にある、 永遠の祭司に選ばれた」―― 【聖書:詩篇110:4より引用】 7 イエスはこの地上にいたとき、死から救うことのできるただ1人の神に、嘆き、涙を流して祈った。 そして、イエスの神に対する多大なる敬意が買われ、その祈りは神にまで届いたのだ。 8 イエスは神の一人子であったのに、神に従うことには多くの苦しみがともなうことを、身をもって学んだ。 9 この体験を通し、自分の完全さを証明し、その上で、自分に従うすべての人に永遠の救いを与える者となったのだ。 10 ここで、神がイエスを大祭司にした。ちょうど、メルキゼデクがそうだったように―― 【メルキゼデク:旧約聖書の登場人物。聖書に登場する最初の祭司にして王。後にエルサレムとなる都サレムを治めていた。聖書:創世記14:17-20より引用】 自立した イエスの信者 11 このことについては、まだまだ話足りない。しかし、聞く意志がないあなたがたに、理解してもらうのは無理な話しだ。 12 あなたがたは、もう長い間イエスの信者として生きてきた。 もうほかの人を教えてもいいころなのに、もう一度、神のことばのイロハから手ほどきしてもらわなければならないほど、だめになっている。 まるで、固形物を食べるまでには成長していないので、いつもミルクばかり飲んでいる赤ん坊のようだ。 13 イエスの信者生活のごく初歩のところを行ったり来たりして、善悪の区別さえ、おぼつかない状態、要するに、まだ赤ん坊のイエスの信者なのだ。 14 あなたがたがもっと成長し、正しい行いをすることによって、善悪の区別がつくようになるまでは、堅い食べ物を食べることも、神のことばの本質を理解することも不可能だろう。 |
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