牧草地には羊が群がり、 谷間には麦の穂が波打ちます。 全世界が喜びの声を張り上げて歌っています。
神は、自然界のとてつもない力によって、 人々を罰し、祝福し、食べ物を豊富に与える。
どうか、平野ばかりか高原にも、 豊作の恵みをもたらしてください。 レバノンのような実り多い地にしてください。 青々とした野原のように、 町を人々であふれさせてください。
そののち、神は種まく時期には雨を、収穫時には黄金の穂波を、また乳牛には牧草をたっぷりと与えます。
彼らは喜び歌いながら、 この道を通ってシオンへ帰るのです。 悲しみもため息もみな過去のものとなります。 あるのは、喜びと楽しみだけです。
天よ、喜び歌え。 主がこんなにもすばらしいことを なさったのだから。 地よ、喜び叫べ。 山々も森も木々も歌声を響かせよ。 主がイスラエルを買い戻し、 あがめられているからです。
天は喜んで歌いなさい。 地は歓声を上げなさい。山々は歌声を響かせなさい。 主が、悲しみに沈んでいたイスラエルを 優しく慰めるからです。
エルサレムの廃墟よ、大声で喜びの歌を歌いなさい。 主がご自分の民を慰め、 エルサレムを敵の手から買い戻したからです。
あなたは喜びと平安に包まれて生活し、 山も丘も野の木々も、周囲のものはみな喜ぶ。
実り豊かなモアブから、喜びと楽しみの声が消え、 酒ぶねに入れるぶどうもなく、 喜びの声を上げてぶどうを踏む者もいません。 叫び声は聞こえますが、 歓声ではありません。
羊や牛の群れに、飢えを忘れさせよ。 牧場は再び緑に覆われる。 木々は実をつけ、 いちじくやぶどうも再び豊かな実りをもたらす。
といっても、神のことが全然わからなかったわけではありません。神を思い起こさせるものは、いつでも私たちの周囲にあったのです。たとえば、雨を降らせてくださったのも神ですし、食べ物が不足しないようにと、収穫を与えて、喜びに満たしてくださったのも神なのです。」