ところが、ヨナタンは父の命令を知りません。手にしていた杖をみつばちの巣のみつにちょっと浸してなめてみました。すると、体中に力がわいてきたのです。
わが子よ。はちみつが食欲をそそるように、 知恵はあなたの心に 賢くなりたいという意欲を起こさせます。 それがあれば、 希望にあふれた将来が約束されます。
神を恐れる人が悪者の言い分を認めるのは、 井戸にごみを投げ込むようなものです。
その時、ヨナタンにだれかが耳打ちしました。「お父上は、今日、食物を口にする者にのろいをおかけになったのですよ。ですから、みんなへとへとに疲れているのです。」
「なんということだ!」ヨナタンは思わず叫びました。「そんな命令は、みんなを苦しめるだけだ。このみつをちょっとなめただけでも、私は元気になった。
サウルはヨナタンに詰め寄りました。「何をしたのか、私に言いなさい。」 「みつをなめたのです。杖の先につけて、ほんの少しばかり。でも、私は死ななければなりません。」